理学療法士のひとりごと

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【熱中症対策】熱中症予防にはこれを飲め

熱中症対策ドリンクはこれ!

 まだまだ暑い時期が続くので熱中症予防は大事ですよね。水分摂取が需要なことは言わずもがなという感じですが、スポーツドリンクや0.1-0.2%程度の塩分を含む水分がいいと言われていますが、実際にどの商品を選んだらいいのか迷うかと思います。

この記事ではどの商品を選べばいいのかを厳選して紹介します。

 

理論うんぬんはどうでもいい方は結論だけ読んでください。

 

結論

[日常用]  

解説:日常用に飲むには水がベストです。なぜなら経口補水液には塩分、スポドリには糖分が多く含まれているため、過剰摂取になる可能性があるからです。日常生活における水分摂取量の目安は1.2Lと環境省は定めており、多いかな~という印象を持つ方もいると思います。私は患者様を一人終わるごとに水分摂取をするように心がけており、午前中のうちに800mlぐらいは飲水できていますので、それほど難しい量ではないと実感しています。

 

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[運動時]  アクエリ 

解説:運動時は発汗とともに塩分が失われるのでそれを補うにはスポーツドリンクが適切でしょう。ポカリは糖分が多く、くどい感じになるので私としてはアクエリが飲みやすいのでおすすめです。OS1は失われた塩分を補うのにベストですが、価格が高いので私はアクエリを押します。

 運動時や作業時には発汗量の7-8割の水分摂取が目安になります。しかしこれは全く実践的ではないので、普段より多めに心がけるというほうが良さそうです。なによりアクエリの強みはアルギニン、イソロイシン、バリン、ロイシンというアミノ酸が含まれているということです。これらはエネルギー代謝に必須の成分なので、これ以外飲まんでよし!という感じです。笑

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[熱中症時] アクアサポート

解説:吸収率が一番いいのでこれ一択です。めまい、立ちくらみだけでなく頭がぼーっとするぐらいでも完全に熱中症予備軍なのですぐに飲んだほうがいいです。え?OS1じゃないの?と思われる方もいそうですが、著者は倹約家なので同程度の効果が得られ、なるべく安いものを選びました。

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ここからは以下の項目について少し掘り下げて説明していきます。

 ・水分吸収率の違い

・ダメドリ

・運動鍛錬者の注意点

 

水分吸収率の違い

 これは、浸透圧によって変わってきます。水分は浸透圧が低いところから高いところに移動する性質があります。人の血漿浸透圧は285±5mOsm/Lですので、これより浸透圧が低い飲み物を飲む必要があります。汗をかくと同時に電解質が不足しますので、水だけとっていると浸透圧が減少し、それを調整しようと利尿作用が働き、脱水が改善しません。これが電解質を含んだ浸透圧の低い飲み物が重要である理由です。以下に、飲み物の種類を浸透圧毎に分類しました。

 低浸透圧 経口補水液(アクアソリタ:257mOsm/L

 中浸透圧 スポドリ(アクエリ:296~306mOsm/L)

 高浸透圧 清涼飲料水(コーラ:846mOsm/L

 

ダメドリ

 逆に絶対ダメな飲み物は、酒・コーヒー・清涼飲料水です。酒・コーヒーは利尿作用によって水分が出て行ってしまいます。清涼飲料水は、糖分が多いため、血糖値の急上昇しその後急降下することで頭痛やだるさという症状が出てきます。また、前述したように浸透圧の関係からもかなり良くないです。特にコーラの浸透圧はやばいです 笑。

本当は絶対に飲まない方がいいと言いたいところですが・・・。ただ、コーラ等の炭酸ってめちゃくちゃ美味しいですよね。ここまで真面目に説明してきましたが、これだけは妥協案を出します 笑。要は飲みすぎなければいいとも思うので、たまに基本的には水やアクエリを飲んでたまに炭酸を飲んでスッキリしましょう!

 

 

運動鍛錬者の注意点

 運動時は特に発汗量が増えるので、その量もチェックは必要です。2%以上の水分が減るとパフォーマンスにも影響します。著者は体重70kgなので2%だと1.4kgです。これはサウナに入るとすぐに減る量なので、運動時でも容易に減ってしまう量ということを認識しましょう。なので、運動前後での体重測定はマストです。

 

 また、運動頻度の多い人はエネルギー代謝が多いので、そこで使われるビタミンB1が不足しがちです。これが不足していると、水分は適切だとしても糖をエネルギーに変えることができなくなってしまうので、パフォーマンスの低下に繋がります。ビタミンB1が多く含まれる食品は肉類、魚類、豆類、穀類、種実類なのでこれらを日頃から補うように意識した食生活を送ることが重要です。推奨量や各食品の摂取量等詳しく知りたい方は以下を参考にしてください。 

 

 

ビタミンB1の働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)