理学療法士のひとりごと

リハビリ・フィットネス・トレーニングに役立つ情報を紹介

理学療法士が教える痛みがあるときの対処法~これを知るだけで治る期間にかなり差が出ます~

f:id:MICHIMICHI:20210902051326j:plain

痛くても頑張って動かしたほうが良くなるという考えは間違い!!

 結論、痛いのを無理に動かすとほぼ悪化します!ものすごく大事な情報なので、読むのがめんどくさいよ~という方もここで読むことをやめるのではなく、見出しだけは流し読みしてください。

 普段、私は整形外科クリニックで仕事をしているので四十肩・五十肩・腰痛等の慢性痛を抱えた患者様を担当する機会が多いです。その中で多くの方が、「痛くても動かしたほうがいいですか?」と聞いてこられます。おそらく潜在的にひと昔のスパルタの考えが残っているのかなと思いますが、これは大きな間違いです。なぜなら慢性痛の痛みの多くは、”関節動きが悪いために負担がかかって痛みが出ている”からです。なので、無理に動かしてしまうと負担ばかりかけてしまって余計に痛めてしまう可能性が高いです。熱いもの触る時をイメージするとわかりやすいですが、人は痛み刺激を受けると無意識に身体を縮めます。”痛み→縮こまる→筋が硬くなる→関節の動きが硬くなる”という悪循環に陥ります。これが痛みをだしてはいけない理由です。逆にストレッチのときの痛みは、関節の動きは悪くないがその筋肉が硬くて伸びないことによる痛みなので、これは許容範囲での痛みの中であれば動かしたほうがいいです。

 

痛くない範囲で動かすことが重要

 f:id:MICHIMICHI:20210902061328j:plain「じゃあ動かさない方がいいの?」というような声が聞こえてきそうですね(笑)。実際、現場でも上記の話をすると聞かれます。筋肉は痛みが出るときだけでなく、動かさなくても硬くなります。誰でもそうですが、朝は身体が硬くなりますよね。大事なことは、”痛みのない範囲でゆっくり動かす・使っていく”ということです。可動域を広げようと1回でグッと動かすのではなく、繰り返し動かしながら徐々にほぐしていくというイメージです。そうすることで、少しずつ筋肉もほぐれていきます。

 

 

痛みがある場合は早めに専門家に診てもらう

 前述したように、慢性痛は関節の動きが悪くなって痛みが出ています。じゃあどこが原因で動きが悪くなっているのか?これを見つけ出すのが理学療法士柔道整復師の役割です。これぐらいの痛みで良いのかな?と思うかもしれませんが、現場からしたら症状が軽いうちに来てもらったほうが物凄く助かります。そのほうが施術もしやすいですし、治りも早いです。その際に、必ずホームエクササイズを聞くようにしてください。大抵の場合は聞かなくても教えてくれますが、中にはそうでない人もいます。エクササイズだけでなく日常生活での注意点も重要になります。例えば肩の痛みがあって夜も寝られないという方は、枕やタオルを使うと楽なポジションにすることができます。そのような細かいところも教えてくれる所は良い院ですね。

 デスクワーカーの方は、猫背の姿勢になりやく硬くなりやすい上、コロナの影響で在宅勤務になることで運動量が激減しどんどん硬くなります。PC作業の合間にこまめにストレッチを入れていくことがとても重要です。そして、朝や夜に散歩に出て運動量を確保しましょう。

 

 整形外科や整骨院どこに行けばいいかわからない人は、「痛みがあるときは整形外科や整骨院?どこにいけばいいの??」という記事も書いてますのでそちらを参考にしてください。

 

普段から良い姿勢を保つ

 これは物凄く大事なのですが、正しい姿勢をとれている人はほとんどいません。治療家でもこれを理論的に教えられる人は少ないと思います。これを細かく説明すると長々となってしまいますので、簡単に言うと私たちが子供のころに習った良い姿勢は良い姿勢ではありません!!今後良い姿勢についての記事も書きますので是非読んでください。ちなみにこれは有料級の神回になること間違いないです!